ラブライブ劇場版を見に行った話 中編

中編です




ーー

目的の交差点にさしかかった
ここを曲がって正規の道に行けば目的地はすぐ近くだ!

ここまでくると観たことがある景色である
先にも述べたように、街としては来たことがあるので少し懐かしさを覚えるとともに安心感が得られた

交差点を曲がり、ひたすら進むとさっきのキモオタ二人組みと再開する

(・・・やはり目的は同じか)

しかし、自分もあちらからキモオタ、同志だと思われたくない
そんな変なプライドから、彼らとは違う道をあえて選び目的地に向かう

だってそうだろう

道中から劇場までずっと同じ道を進んでいてはかなり気まずい

あと、ここまで来ればどう行けば劇場につくかも知っている
だって、来たことがあるのだから
彼らについていく必要などまったくないのである

ふふふ

そんなことを思いながら目的地を目指す

場所は知っているんだよ!だからこんなことができるのさ!

その昔、諸葛孔明はこう考えていた
いかに知識を得ていようとそれを実際に活かすことができなければ無意味だと
まさにその通り、現に自分は過去の知識から今の行動へ活かすことができている!

ふふふ

心が躍るではないか

・・・

ついた!ここだ!

・・・

・・・あかん、チャリのおき場所がわからん;;

そう、チャリで来たためしが無かったために、こんな事態に陥ってしまったのである

結局、周りをうろうろするはめになってしまった
なんとか駐輪所を見つけ、そこから劇場へ向かう

劇場へ向かう途中、やはり志を同じくする同志とも思えるキモオタ達がうろうろしている
やはり、ラブライブは人気なんだな
そんなことを思いながら劇場へ向かい、チケット購入列へ並ぶ

そして、受付のお姉さんに対して

「ら、ラブライブ、お、大人1めまい」

(うお、どもったうえにかんだもうた!)

しかし、丁寧に対応してくれるお姉さんがまさに天使に思えた

ふと時間を確認する
自宅出発からここまで、ちょうど1時間くらいかかっていることになる
上映開始時間2時間前に自宅を出ているので、あと1時間で上映される
ここで休憩することにする

まず、1時間ひたすらチャリをこぎまくっていたため、大量の発汗と体力消費をしていて
なにか飲みたいと思った
しかし、これはあっけなく解決
ショッピングモールはだいたい、1階の端っこにスーパーがあるのが常
100円もしない500mlペットボトルの飲み物を購入する

このとき、レジに並ぶわけだが、自分の前はどうやら近くに住む女子大生のようであった
わりとラフな格好で、スーパーの弁当のみをレジに持ってきている
自分的に、この手の弁当は食べたくない派なので、ちょっとあららって思ってしまいました
まぁ、大学生っぽいし、まだ若いからいいかとか思っていたらちょうどその子がレジにさしかかった

「お箸はいかがしますか?」

「あ、おねがいします」

この声を聞いてびっくりしてしまった
なんと可愛い声だ!

 うっかり声をかけたくなってしまった
かけるとしたらどうかけるか?

「お嬢さん、そのお弁当は栄養が偏っていますよ。私がかわりに作りましょうか?」

いや、かわりに作る時間なんてねえよ!
これから映画観るわけだし
というか、おせっかいすぎるわ

「お嬢さん、かわいらしい声をしていますね。是非その声で・・・」

あかん、続きが思い浮かばなかった

そんなこんな思案しているとレジは自分の番に
そのお嬢さんは、そそくさと退散していった

レジを済ませるとつぎはトイレへ向かった

思えば、昼寝前からずっと行っていなかったもんな
そんなことを思いながらトイレの鏡をみて驚愕する

なんだこのキモオタは!?

昼寝の寝癖か、それとも汗+自転車こいだときの風によるものか
半端なく髪の毛が大変なことになっている

こんな格好でさっきのお嬢さんに声かけなくてよかった
いや、そもそも知らない人に声なんてかける勇気ないからいらない心配なんだけどね
それよりも、チケット買うときの受付のお姉さんに・・・・・・

いや、どうでもいいや

いままで散々まわりをキモオタ扱いしてきたが、見た目的に一番あやういのは自分だなと自覚しました、はい

鏡の前で髪の毛を正せるだけ正して劇場へ向かう

歩いていて思うが、やはりこの手のショッピングモールはカップルが多い
だから何、というわけでもないが、ただの感想である

劇場前のいすに座ってひたすら待つ

待っている途中、ふと、ももクロの行くぜ怪盗少女が流れてきた
久しぶりに聞いたが、やはりいい曲だ
やっぱりスタダはヒャダイン曲じゃないとなぁ・・・とか思いをめぐらせ
パズドラを少しやったりしながら時間を潰す

程よく潰せたら、飲食を購入し、入場する
入場時間近くなるとやはり同志と思える方々がたくさん
なんとなく、この風景に安心感を覚えるのはなぜだろうか
ひさしくこの感覚を味わっていなかった気がする

ドルヲタとしてそれなりに活動してきたけど、
ドルヲタの人って見た目かなりいい人ばかりなのである
なんとなくどちらもいわゆるオタクなのであるが、
ドルヲタの場合、可愛い子と接触することが多いからなのか
たぶん種族が違うのだろう

さて、入場特典を受け取り会場に入る

入場特典については事前知識なしだけど、なんとなく映画フィルムかなとおもってた
しかし、大きさ的にゼッタイ違う・・・なんだこれ?

劇場に入ると、先に入ってみんな入場特典をあけてニヤニヤしたり落胆したりしている
一番印象的だったのは、自分の座席近くにいた人で、
「ぇりちぃか、ぅゎー、まぁでも、ぐふふ・・・」
となんていってるかよくわからなかったが、小さい声でニヤニヤしている人がいたことである

やっぱり入場特典厳選している人いるんだな・・・
周りの反応から推測するに入場特典は、μ’sメンバー各人の何か
つまり12種類ある何か、なのだろうと予想した
ここまでくるとある程度大きさから予測がたつ
たぶん、ミニ色紙・・・

空けて端っこをみるとその予想が的中したことがわかった

さて、問題は誰のものか・・・

周りをみてみるとまさに阿鼻叫喚

ここで推しをひけるかどうか

ちなみに私の推しは、にこ、ことりである

少しずつミニ色紙を取り出していく
そして見えてくる文字

「に」

あ、勝った

さっと取り出すとそこにはにこのイラストが



「にっこにっこにー!うっひょー!!やったぜ!!!!!ひゃhhぱーあqswでfrgtyhじゅばー」

などと心では思いながらも、表面上は平静をよそいながら

「ふーん(さっとかばんにしまう)」

 これが現実である


 さて、前置きが長くなったがここからがようやく本題の映画である

ひさしぶりのラブライブにどきどきしながら開始を待つ
長い長いCMの後ようやく始まった

開始1分で涙が流れた

つづく

























  
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